「雲ながるる果てに」
映画「雲ながるる果てに」は鹿児島の特攻隊基地を
舞台に学徒兵たちの出撃前の姿を描いたものです。
父はやはり志願した海軍予備学生でした。当時大学
を繰上げ卒業して志願した学生たちは大勢いました。
終戦が一週間遅ければ出撃していたと語っていた
父は海軍特攻隊の偵察の水上機に乗っていました。
父がどんな思いで仲間を見送り、出撃の覚悟を決め
ていたかは想像することも難しいことです。
少しでも知りたいと思いこのDVDを買いました。
この名作は同名の学徒たちの手記をもとに作られて
いるそうですが、淡々とリアルな兵士たちの生態を
描いていて却ってそこに凄みが感じられます。
出撃していった20歳そこそこの若者たちがどう気持ち
に折り合いをつけて行ったのかは思いも及びません。
でも彼らは大切な家族のため、そして更に未来の子供
たちのためになると信じて死んでいったに違いないと
昔から固く固く思っています。
ですからせめて毎年8月には乏しい知識を埋め合わせ
るためにも本を読んだり映画を見たりするようにしてい
ます。
父は56歳で亡くなってしまったので話をきくこともできま
せん。
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