詩・文章

2014年5月 6日 (火)

大西 民子

 てのひらをくぼめて待てば青空の

        見えぬ傷より花こぼれ来る

                   大西民子 1924~94

歌人 大西民子の歌です。

青空にさえ見えはしないが傷がある・・・

すごいですね。女性にしか書けない歌のような気がします。

歌のことを知りたいと思い、図書館で何冊か本を借りてき
ました。

その中の一冊が「現代秀歌百人一首」

昭和2年の佐佐木信綱から俵 万智まで昭和時代の歌が
選ばれています。

この辺りから学んでいきます。

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2013年9月20日 (金)

80歳の方の詩

人間                       産経新聞・朝の詩 9月14日

人間って
遠くばかり見ていると
近くが見えないし
近くばかりを
見ていると
遠くがわからない

人ばかり気にすると
自分に気づかないし
自分を気にすると
人に気づかない

ぼくも
その一人です

田口 栄一  80歳

人間っていくつになっても同じ、なかなか理想の自分
にはなれないですね。

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2011年2月25日 (金)

「春へ」  高山 秋津さん

ユリカモメが
帰ってきた

早春の使者に
出会えた朝

地球の歴史を想うと
まばたきほどの
この一年が
殊更にいとおしい

二月の片隅に
命という翼を広げて

小さきものが 今
羽音を立て

私の心を一直線に
春へと開けていく

産経新聞 朝の詩 より

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2010年2月15日 (月)

「自分」 沖中潮広さん 

朝に目が覚めると
今日また 自分だった
大きくなりはせず
小さくなりはせず
風邪は引かなかったが
羽が生えることもなく
わたしは自分だった
誰ひとり通らぬ夜道を
照らす街灯が
暗闇に囲われようと
なお灯火であるように
朝に目が覚めると
ただひたすら、そう
私は自分だった

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